パスの基本と種類。 正確なパスがチームを強くする
バスケットボールで最も多く使う技術は何か?
シュートでもドリブルでもなく、実はパスです。
1試合で1人の選手がシュートを打つ回数はせいぜい10〜15本。でもパスは数え切れないほど出します。正確なパスができるチームは、ボール運びがスムーズで、オフェンスのリズムが良く、ターンオーバーが少ない。地味に見えますが、チーム力に直結する技術です。
基本の3種類を確実にマスターする
1. チェストパス(胸の前からのパス)
最も基本的なパス。両手で胸の前からまっすぐ押し出すように投げます。近〜中距離で使い、スピードと正確性のバランスが良いのが特徴。
- ボールを胸の前で構える(肘を張りすぎない)
- ステップを踏みながら、手首のスナップで回転をかける
- 相手の胸〜腹のあたりを狙う
- フォロースルーで両手の親指が下を向く
「パスは相手が取りやすい位置に投げる」が鉄則。速すぎるパスも、遅すぎるパスもNG。相手のキャッチしやすいスピードを意識しましょう。
2. バウンズパス(ワンバウンドのパス)
床にワンバウンドさせるパス。ディフェンスの手の下を通せるので、密集地帯やポストへの入れパスに有効です。
バウンドの位置は、自分と相手の間の約3分の2の地点が目安。相手の腰あたりでキャッチできる高さになるように調整します。
バウンズパスは到達が遅いため、速攻や長距離では使いません。相手ディフェンスが近い密集地帯で効果を発揮します。
3. オーバーヘッドパス(頭上からのパス)
頭上から両手で投げるパス。アウトレットパス(リバウンド後の速攻開始パス)やスキップパス(サイドチェンジ)で使います。距離のあるパスに向いています。
頭の後ろまで引きすぎるとスティールされやすくなるので、額の上あたりからコンパクトに投げるのがポイントです。
パスの精度を上げる練習メニュー
壁パス(1人でできる基礎練習)
壁に向かって3種類のパスを交互に練習。目標を設定して(テープで印をつけるなど)、そこに当てる。1セット30回×3種類で約5分。ウォームアップにも最適です。
2人組パス&ムーブ
パスを出したら必ず動く。立ち止まったままパスを出し合うだけでは試合で使えません。パス→カット→レシーブの連動を体に覚えさせます。
- →パス→ゴールに向かってカット→リターンパスを受ける
- →パス→逆サイドにVカット→パスを受けてシュート
- →パス→スクリーンに行く→スクリーン後にロール
試合で使えるパスの判断力
技術だけでなく、「いつ・どこに・どの種類のパスを出すか」の判断力も重要です。
空いている味方に気づかず、ドリブルで突っ込む
首を振って味方を確認、最善のパスを選択
練習中から「パスの前に首を振る」習慣をつけましょう。ボールをもらう前に周りを見ておけば、キャッチした瞬間に判断できます。
まとめ
派手なビハインドパスやノールックパスよりも、確実なチェストパスを正確に出せる選手がチームを強くします。基本の3種類を徹底的に磨き、「パスを出したら動く」を習慣にする。これだけでオフェンスの質が大きく変わります。